映画日記「ゴッド・ブレス・アメリカ」

日ごろの鬱憤を晴らしてもらえそうな映画
「ゴッド・ブレス・アメリカ」 みてきました!

内容はというと
ビルマーレーの実弟ジョエル・マレーが演じる、冴えない中年フランク。
バツイチで、娘はパパといても退屈と会ってもくれない。
職場では受付の女性励ますために、よかれと家に花を送ったことで、ストーカー扱いでクビ。
さらに追い打ちをかけるように、脳腫瘍で手術しても助からないと医者に宣告されてしまう。
絶望の中、自殺するため銃を手にするフランク。ふと目に映る低俗なテレビ番組の数々。その中で、セレブな女子高校生クロエのあほなわがままを目にした彼は、死ぬべきは自分ではないと確信。
その銃を手に彼女のもとへ行き、ドジをふみながらも殺害を決行する。
その一部始終を目撃していた女子高生ロキシーは、彼を追い
再度自殺しようとする彼に、世の中の殺すべき相手がまだまだいることを力説し思いとどませる。
こうして彼らの、殺人ツアーが始まるのであった・・・

ということで
あらすじや予告編だけみると
法にはふれんけど、許せん奴を殺しまくるよーな
黒く壮快な映画にみえますが、
そっちを期待していくと僕のように裏切られます。

まず、あらすじにも書いた最初の被害者の女子高生も
やな奴ではあれど、テレビ消せばええだけで
殺されるほどの理由がないのです。
彼女以外の人たちも、殺されるにはあまりにも理由が弱く共感がしにくいのです。
(映画館で携帯でしゃべる馬鹿が撃たれるシーンはなかな良かったですが)

一方、女子高生ロキシーは
フランクのように絶望的な何かがある訳ではなく
殺人を行うという、普通に考えたら完全に異常者ですし、
フランクの描き方も、不器用でいい人間というような描きかたではなく、
ユーモアがなく、説教くさい、
どっちかというとこういう奴おったら俺も、
馬鹿にするわみたいなおっさんなのです。

とうことで腑に落ちないことをかかえつつも
全体的には、冴えない中年と、いかれた女子高生の
ボニーアンドクライド的なロードムービー見たいな感じで話は進みます。

で、エンディング。
えー、そういうオチかーというすくいのないドンデン返しがまってます。
おかげで、腑には落ちましたが。

うーん、評価難しい映画ねー。
これは、もっと気持ちが晴れバレしてる時に
みたほうがよかったーなー。
いろんなものへの皮肉をちりばめたロードムービーとして
ゲラゲラ笑いながら見るのが多分正しいのでしょう。
そういう見方したら、得点高いかもね。

けっして、鬱憤をためてみる映画ではありません!!

ということで、蛇足のもう一本は

この映画に求めていた鬱憤爆発系で壮快だった
マイケルダグラスの「フォーリングダウン」。
彼の映画としては、知名度が低く評価の割れる映画ではありますが
鬱憤爆発系が見たい方には、オススメです。
すごく共感できる怒り方をしてたし、
地味なサラリーマンが、トラブルに巻き込まれるたびに
武器をゲットしていくストーリー展開がおもしろい。
ラストも何とも切なく、
かなり昔に見た映画ですが、記憶に刻まれている映画のひとつです。

当時、こういうなんのジャンルかわかりにくい映画ってめずらしかったんちゃうかなー。
トレーラーもなかった。