映画日記「エリジウム」

「第9地区」で心を躍らせてくれた
ニール・ブロムカンプ監督「エリジウム」いってきました!
(って結構前だけど・・)
感想は、さすがブロムカンプ監督!という感じで
申し分なかったんですが、「第9地区」で感じたような新鮮な感激はなかったかな・・。

お話は、環境汚染で汚れた未来の地球が舞台。
富裕層は宇宙ステーションエリジウムを建設し、そこに移りすんでいる。
そんな地球の工場で働くマッド・デイモン演じるマックスは、
作業中の事故で大量被曝してしまう。
地球では死を待つしかないが、
エリジウムでの医療技術があれば
助かることを知った彼は、犯罪組織と手を組み
エリジウムへの潜入する。

前作同様、ハードなSFということで
全体的に緊張感と悲壮感ただよう心の休まらない展開。
なんで、できれば1、2箇所くらいは笑える部分があったほうが
休憩できるし、緩急ついてよかったのではとも思いました。

また残念だったのは、金持ちステーションに住むジョディーフォスターの役割。
いい味だしてる芯のある悪役の立ち位置なのにあっけなく・・・
できればもう少し長生きして、執念深い悪になるか、
反転主人公の見方になるとか、もう少し重要な役割にしてあげて欲しかったなー
とか思ったりしました。

その反面、「第9地区」では主人公を演じたシャールト・コプリーが濃いキャラで暴れます。
前作の情けないヘナヘナキャラから一転、別人とも思えるマッチョな悪役になってました。
【Before】 District9のシャールト・コプリー
おだやかな公務員のおじさんが
こんなんなっちゃいました!
【After】 Elysuimのシャールト・コプリー
盟友ともいうべきシャールト・コプリーとブロムカンプ監督との関係は
「パシフィックリム」のギレルモ・デル・トロとロン・パールマンを思い出します。
これからもいろんな役柄でブロムカンプ作品で活躍してくれそうですね!

まあ、あとは何も言いません。
「第9地区」のあの砂漠と汚いメカの
リアルSFヴィジュアルに痺れた人達にはおススメです!


さて蛇足の一本。
富裕と貧困 というテーマは映画のテーマになりやすく、
(というか最近特に多いような・・・)
最近のでは「トータルリコール」や「アップサイドダウン」
などがそういう世界観を表現していると思います。

ただ今回はひねらず、ストレートにブロムカンプ監督の出世作であり
前監督作品である「第9地区」。

子供の頃プラモを作り始めてから少したつと
組み立てるだけでなく色を塗ることを覚え
この辺くらいで、飽きる子は離れていくんだけど
ここからオタク道に落ちていく子供達は
せっかく綺麗に塗ったプラモを
実際に使用したリアル感を追及し汚していくことに快感を覚えるようになります

この「汚れかっこいい」ヴィジュアルを全面に押し出してる映画
それが「第9地区」です。

監督自身が、南アフリカ出身ということで
舞台も南アフリカ共和国のヨハネスブルク。
アフリカのアパルトヘイトなど人種差別問題をテーマにおきつつ
痛快なSFアクションになってます。

「砂漠」「メカ」「宇宙人」の3大キーワードで
構成されたこのSFは、とにかく汚い。
宇宙人も、メカであるロボットや、銃、飛行艇、巨大母船
そして主人公のビジュアルも人間性も
ずべて、「汚れかっこいい」のです。
この「汚れかっこいい」のビジュアルが理解できない人は
単に汚いだけの映画に見えてしまうので
見ないほうがいいかもしれません。


子供の頃、汚し塗装にまで落ちてしまった事のある
大人達は、是非見るべし!